クラッチペダルとは
クラッチペダルとは、マニュアルトランスミッション(MT)車で、クラッチを操作するための部品です。通常はブレーキペダルの左側にあり、左足で操作します。オートマチック車にはありません。
クラッチペダルを踏み込むと、その動きがケーブルもしくは油圧によってクラッチ機構に伝わり、エンジンと駆動系のつながりを断絶します。これにより、エンジンを動かしたまま停車や変速操作が可能になります。
なお、現在販売されているMT車には、ギヤが入ったままエンジンを始動すると車両が走り出してしまう事故を防ぐために、クラッチペダルを踏まないとエンジンがかからない「クラッチスタートシステム」が採用されています。
チェックポイント
- クラッチペダルの遊び
- クラッチをスムーズに操作できるかどうか
- クラッチが切れた時の床板とのすき間
クラッチペダルが正常に動作しなかったら・・・
よくあるトラブルが、空き缶などの異物がクラッチペダルの下に挟まってしまい、クラッチペダルを踏み込めなくなる事例です。その他、クラッチワイヤーや油圧システムの不具合により、クラッチペダルを踏み込んでもクラッチが切れない、クラッチペダルの操作感が不自然、操作力が異様に重いといったトラブルもあります。この場合はクラッチが切れなくなるため走行不能に陥ります。速やかに点検・修理を行わなければなりません。