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ムーヴ/Move|ダイハツ・モデルヒストリー詳細

2014年12月?2023年7月

ムーヴ2014年発売モデルムーヴ 2014年発売モデル

2014年のフルモデルチェンジで6代目へと進化したムーヴは、「次世代ベストスモール」を目指して開発されました。他モデルへの展開も視野に置く「新ボディ骨格構造」を新たに採用しているのが大きなトピックスです。外部からクルマにかかる力と、クルマから外部へ伝える力をコントロールする「Force Control(フォースコントロール)」という考え方のもと、「運転がうまくなった」と感じるレベルで基本性能を大幅に向上させています。インテリアはムーヴならではの室内空間と多彩なシートアレンジを継承するほか、さらに静粛性を高めるために、騒音の元となる音響の車内進入経路を約20%削減。また吸音材の配置見直しやステアリング支持剛性の大幅向上により、従来のムーヴに比べノイズや振動を大幅に低減しています。さらに空力を考慮したデザイン開発により、フロントからサイドにかけての段差やミラー形状を見直して風の乱れを抑制。走行時の風切り音も低減しています。搭載されるエンジンは、水冷直列3気筒12バルブDOHCエンジンと、水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボの2種類。NA車は31.0km/L、ターボエンジン車はクラストップの27.4km/L(共に2WD)を実現しており、これは全グレード同一燃費となっています。フロントシートは身体へのフィット性とホールド性を両立した新シート構造が採用され、長時間運転でも疲れにくいドライビングポジションとしたほか、アクセルとブレーキ両ペダルの同時踏みをしないようペダル間の段差も見直されています。その他にも多数の快適・便利機能が搭載され、軽自動車市場をリードするモデルに相応しく、乗る人の快適性がとことん高められています。2017年8月のマイナーチェンジでは、ステレオカメラを用いて歩行者にも緊急ブレーキ対応する「スマートアシストIII」や、4ヶ所のカメラで上から見下ろしたような映像をナビ画面に映し出す「パノラマモニター」を採用。メッキフロントグリルや新デザインのインパネガーニッシュなどが採用されました。また2019年1月にはボディカラーの変更が行われた他、同年7月には、ベースグレードとなる「X SA III」に対し、ブラックインテリアパックやLEDヘッドランプなどを装備した特別仕様車「X リミテッドII SA III」が登場しました。

その後、2021年9月には全車オートライトが標準装備され、「ムーヴ フロントシートリフト(昇降シート車)」についても、純正ナビ装着用アップグレードパックを標準装備した「フロントシートリフト XリミテッドII SA III」が追加設定されました。

2010年12月?2014年12月

ムーヴ 2010年発売モデル ムーヴ 2010年発売モデル

5代目となるフルモデルチェンジでは、環境意識の高まりを受け、ガソリン車としての燃費性能を徹底的に追求。同時に、広さや利便性・快適性、基本性能・安全性能など、あらゆる面で高次元にバランスのとれた「スペース系軽乗用車の次世代スタンダード」を目指して開発されました。新開発のアイドリングストップシステム「eco IDLE(エコアイドル)」、新開発「第2世代KFエンジン」の搭載に加え、約35kgの軽量化など車体側の燃費対策も徹底。その結果ガソリン車当時トップとなる27.0km/L(10・15モード走行燃費値)の低燃費を実現しています。室内は乗る人すべてがゆったりくつろげる広々とした空間を実現しているほか、新形状のダッシュパネル・フロアパネルや防音材の最適配置により、静粛性をさらに高めています。また、フロントピラーを細くして形状を最適化することで死角を減らし、広い前方視界を確保。同様にリヤピラーも細くして広い後方視界もさらに広く確保しています。全車キーフリーシステムが標準装備となっているほか、全車インパネセンターシフトCVTを採用しています。また、このモデルチェンジと同じタイミングで福祉車両である「フレンドシップシリーズ」もフルモデルチェンジされており、約90度に開くフロントドアによる広い開口スペースに、スイッチ操作で助手席が回転・スライド・昇降する電動シートリフト機構が搭載されています。

2006年10月?2010年12月

ムーヴ 2006年発売モデル ムーヴ 2006年発売モデル

3度目のフルモデルチェンジで4代目へと進化したムーヴ。プラットフォームからエンジンまでを一新しています。「わたしのかろやかオールマイティ」をコンセプトとし、ムーヴの特徴であるエクステリアの「ビッグキャビン&コンパクトノーズ」をさらに進化。初代ムーヴで採用したバンパー上部からフロントピラーに繋がるキャラクターラインをより際立たせています。もちろん、縦長リヤコンビネーションランプも引き続き採用されています。搭載されるエンジンはツインカムDVVT3気筒「KF-VE型」と、ツインカム3気筒ターボ「KF-DET型」の2種類。2,490mmの超ロングホイールベースとコンパクトなエンジンルームで、当時最長クラスとなる室内長2,110mm(2WD)を実現。1,350mmの室内幅と合わせ、前後左右すべてに圧倒的な広々室内空間を実現しています。またリヤシートはスライド幅255mmを誇る左右一体式ロングスライド機構を備えるほか、フラット機構をによるシートアレンジの多彩さもしっかり踏襲しています。安全性能もさらに進化し、レーザーレーダーと画像処理技術で衝突時のリスク軽減を行うほか、車線逸脱警報機能や追従型レーダークルーズコントロールなど、数々の最新技術がオプション設定されていました。

2002年10月?2006年10月

ムーヴ 2002年発売モデル ムーヴ 2002年発売モデル

ダイハツのスモールカーを代表する軽ミニバンとして大ヒットを記録したムーヴの3代目。プラットフォームを一新し、「生活革新!エキサイティングミニバン」というコンセプトのもと開発されました。エクステリアは先代と比べてさらに洗練され、ボディの台形シルエットをベースに、ホイールコンシャスな造形と横に広がりを持たせたフロントデザインで、安定感と低重心感を表現しています。またリヤには初代ムーヴ以来のアイデンティティである縦長リヤコンビネーションランプを採用しています。横開きバックドア(跳ね上げ式もオプションで可能)も健在で、全て90°フルオープンが可能な5ドアハイトボディとしています。多彩なシートアレンジ機構もさらに進化し、リヤシートに250mmの左右一体式ロングスライドおよびワンモーション荷室フラット機構(Lを除く)を採用しています。搭載されるエンジンは、58馬力の直列3気筒DOHC、64馬力の同ターボ、それに64馬力の直列4気筒DOHCターボの3種類。駆動方式はFFもしくはフルタイム4WDとなっています。全車にデュアルエアバッグ、衝撃感知安全システム、プリテンショナー&フォースリミッター付きシートベルト、Lを除きABS(EBD&ブレーキアシスト付)を標準装着するほか、環境性能もさらに高めており、平成12年基準排出ガス75%低減レベルに適合し、国土交通省「超低排出ガス車」認定、その他の車種も50%低減レベル「優低排出ガス車」認定を獲得していました。

1998年10月?2002年10月

ムーヴ 1998年発売モデル ムーヴ 1998年発売モデル

「ミラ」と共にフルモデルチェンジを果たし、新登場した「テリオスキッド」と合わせて3モデルでコンポーネントを共有することになった2代目ムーヴ。乗員の安全性を高めることを主眼にした軽自動車新規格の施行を受け、衝突安全ボディ“TAF(Total Advanced Functionボディ)”や滑りやすい路面での安全運転をサポートする新機構“DVS(Daihatsu Vehicle Stability control system)”などを採用し、安全性を大幅に向上させています。エクステリアも一新し、「エレガントスペイシャスワゴン」というコンセプトのもと、初代モデルで好評だったスタイルをさらに進化・洗練させています。使い勝手の良い4ドア+横開きバックドアはそのままに、ラゲージ容量を拡大し、段差をなくしてさらに使用性を向上。またホイールベースとトレッドをそれぞれ拡大しており、 より安定した走りと快適な乗り心地を実現しました。搭載されるエンジンは64馬力の4気筒ツインカムターボ、58馬力の3気筒ツインカム、45馬力の3気筒シングルカムの3種。インテリアも工夫が凝らされ、シートは全席フルフラットや片側フルフラットなど目的に応じて多彩なアレンジを可能にしました。さらにリヤシートは左右独立でリクライニング可能とし、150mmのスライド機構も装備。さらに、ヘッドレストをつけたままリヤシートを格納できる左右独立ワンタッチ格納システムを全車に標準装備し、さらに使い勝手を向上させています。

1995年8月?1998年12月

ムーヴ 1995年発売モデル ムーヴ 1995年発売モデル

ダイハツ初となる“RVタイプの軽自動車”、ムーヴ。「ビッグキャビン&ウルトラコンパクトノーズ」と呼ぶキャブフォワードタイプで、L500系ミラをベースに開発されました。ミニバンらしい使い勝手を考慮した横開きバックドアが採用された5ドア仕様で、ハイマウントタイプのテールランプやグリルレスタイプのフロントマスクが特徴的でした。搭載されるエンジンは全車DOHC直列3&4気筒の660cc。5速MTとATが選択可能でした。インテリアは、左右独立後席スライド&リクライニングシートで、ヘッドレストを外すことでリヤシートリクライニングはフルフラットにすることも可能でした。