車いすでの乗降性能に配慮した「福祉車両」を選ぶなら・・・
福祉車両
【スロープ/昇降シート】をチェック!
スロープ
車両後部から車いすのまま乗車できるのが「スローパー」と呼ばれるタイプです。まずは車両の後方に車いすが動けるだけの十分なスペースがあることを確認した上で、リヤのハッチバックドアを全開にします。次に、折りたたまれたスロープの取っ手を持ち、手前にいっぱいまで引き出して地面に接地させます。スロープの取っ手が汚れていないか、スロープはスムーズに引き出せるか等をチェックしましょう。展開したスロープに実際に乗って体重をかけてみて、不具合が出ないかどうかも確認してみましょう。
折りたたむ際も同様に、スロープのスムーズな動きや、ハッチドアをしっかり閉じてロックされるかどうかを確認しておきましょう。
電動ウィンチ
車いすのまま乗車できる「スローパー」車両の場合、車いすにフックをかけて、電動ウィンチを使って車いすを引き上げる機能が付いている車両があります。この電動ウィンチが正しく動作するかを確認しましょう。まずはロックを解除した状態でロープを引き出せることを確認した後、電動ウィンチを作動させてスムーズに車いすを引き上げることができるかどうかを確認します。
助手席昇降シート
助手席昇降シートとは、助手席シートが車外に降りてくることで、車の乗り降りの際に足腰に負担を感じている方や、車いすをご利用の方の乗り降りをサポートするシステムです。まず最初に、車両の助手席側に十分なスペースがあるかを確認した上で、実際にシートを作動させてみましょう。ドアを全開にして、助手席シートの脇にあるスイッチを押して、シートがスムーズに昇降することを確認しましょう。スイッチをはなすとシートも止まります。折りたたまれたアームレストを開く際、ガタなどが出ていないかを確認しましょう。シートが車外に出たら、実際にシートに座って昇降スイッチを押し、荷重をかけた状態でスムーズに動くことを確認します。また、助手席昇降シート車はバッテリーに負荷がかかるため、購入時にはバッテリーの点検もしくは新品への交換を行っておくのが良いでしょう。
付属品
電動ウィンチをリモコンで操作するモデルの場合、リモコンがきちんと付属しているかを確認しましょう。また福祉車両の操作マニュアルや、操作手順の分かるDVDなどが用意されているモデルもありますので、それら付属品をすべて確認するようにしましょう。
その他(運転補助装置付車両)
手や足の不自由な方でも運転できる各種運転補助装置を装着した車両があります。基本的には前オーナーの障害の状態や程度に応じて個別に改造が施されている車両となります。試乗する際は販売店スタッフの指示に従って操作してみましょう。