ダイハツU-CAR 購入アドバイス 基本チェックポイント

プライスボード

中古車選びの基本情報を確実にチェック

プライスボードには車種名や価格だけでなく、中古車選びの参考になる情報が記載されています。販売店により多少異なりますが、書かれている情報は、走行距離、新車登録された年月(初度検査年月)、残車検、修復歴の有無、自家用・営業用・レンタカーの区別、保証の有無、定期点検整備実施の有無などです。その他、禁煙車やワンオーナー車、オプション装備といったセールスポイントを記入している販売店もあります。
価格の表示方式は「車両本体価格」と「支払総額」の2種類あり、前者はクルマだけの値段、後者は諸経費まで含めた価格です。異なる販売店の中古車を比較する際は、どちらの価格で表示されているのかに注意しましょう。最終的な支払い金額は車検の有無や現金かローンかなどでも変わってくるため、気になるクルマがあれば見積りを取りましょう。

プライスボード

外観

許容できる小さな傷と、そうでない傷を見分ける

一般的に中古車は修復歴が明記されていますが、日本自動車査定協会と自動車公正取引協議会の定義では「骨格(フレーム)部位等の交換、あるいは修復したもの」を指します。バンパーやグリル、ドアやドアミラーの交換や修復は修復歴に含まれません。修復歴「無し」のクルマであっても傷やヘコミがあったり、修復・交換を行っていることがあります。
まずはフロントですが、飛び石による傷とバンパーコーナーをこすった跡が残っているケースが多いようです。多少の傷は大目に見るか、あるいはタッチアップペイントや研磨剤を使って傷を目立たなくするか。どこまで許容できるかは人それぞれですので、まずはご自身の目でしっかり現車を確認しましょう。その他、バンパー自体がピカピカであっても、ボンネットとのすき間が左右で違う、といった車両は特に注意が必要です。この場合、バンパーの取り付け部分まで車両がダメージを負っている可能性があります。また、ドレスアップのためにアフターマーケット(後付け)のバンパーやフロントグリルに交換されているクルマもあります。 次にボディサイドを確認しましょう。車体の他の部分と塗装のツヤや日焼けによる退色が異なるなど、ドアやドアミラーだけキレイという場合は、過去に交換もしくは再塗装を行っていると思われます。
またボディサイドの傷やヘコミで多いのは、隣に駐車しているクルマがドアを開けた際にぶつけるドアパンチと、ドアミラー外側のこすり傷です。軽微な傷やヘコミは修復せず、購入者の判断に任せるケースがほとんどです。また、リモコンキーがないクルマの場合、主に運転席側のドアハンドルやカギ穴周辺がカギの先端で傷ついていることがあります。小さな傷は大目に見る、という判断も中古車であれば妥当と言えるでしょう。
最後にリヤ全体を確認します。バンパーサイドのこすり傷や、ラゲッジスペース付近に荷物の出し入れの際にできた傷がないか確認しておいた方がよいでしょう。また、ステッカーを剥がす際にできた傷やステッカーを貼っていたことによるボディとの日焼けの差などもチェックしておきたい部分です。
このような軽微な傷はさておき、バックモニターの普及により、クルマの後ろをぶつけるリスクは減っていますが、テールゲートやトランク、バンパーの左右のすき間が違う、といった車両は追突事故を起こしている可能性があるため、しっかりと確認しましょう。

外観 外観 外観

ヘッドライト

傷や曇り、黄ばみをチェック

まずは透明のヘッドライトカバーに傷や曇りが付いていないか、黄ばみはないか等を確認しましょう。許容できるかどうかは別として、ヘッドライトカバーの小さな傷や多少の曇り程度であれば、特に問題はなく車検にも通ります。しかしヘッドライトカバーがひび割れていたりライト点灯時の光量が不足している場合は、そのままでは車検に通らないので交換・修理が必要です。また、アフターマーケット(後付け)で市販されているHIDライトやヘッドライトユニットなど、純正ではないライトを装着している車両の場合、可能であれば光量や光軸などを確認しておきたいところです。たとえばハロゲンランプ用のヘッドライトユニットにアフターマーケット(後付け)のHIDを組み合わせると、配光が変わってしまうことがあるためです。車検対応整備工場であれば検査することは可能です。
ちなみに、ヘッドライトカバーの曇りや黄ばみは、市販のケア用品である程度除去することも可能です。

ヘッドライト

タイヤ

摩耗と劣化、生産年月を見極める

タイヤは消耗品です。納車のときに新品に交換する、と決めているならチェックすべきことはありません。しかし、中古車が履いているタイヤをそのまま使い続けるのであれば、溝の残り、ヒビ、製造年月日、変形を必ず確認しましょう。タイヤが摩耗して溝の残りが1.6mmになるとタイヤ側面の△印の辺りにスリップサインが現れます。また、溝が残っていてもタイヤの内側と外側で減り方が違う場合もあり、この場合はタイヤ交換が無難です。さらにタイヤの側面や溝などにヒビはないか、ヒビの深さはどのくらいかを確認します。ヒビが少なく浅ければ大目に見ることもできますが、ないに越したことはありません。
ちなみにタイヤの製造年月日は◯年◯月といった表示ではなく、4桁の数字で何週の何年(西暦の下2ケタ)かがタイヤ側面に書かれています。たとえば「2417」という数字が書かれていた場合、そのタイヤは2017年の第24週(6月頃)に製造されたものであることが分かります。タイヤに溝が残っていても、ヒビ割れがなくても、使用開始から5年、または製造から10年での交換が推奨されています。
タイヤの内部には補強のためのワイヤーが入っていますが、縁石にぶつけるなどの衝撃でワイヤーが切れると、その部分だけ盛り上がってきます。このようにタイヤが変形していると大変危険ですので、必ずタイヤを交換しましょう。

タイヤ

フロントウィンドウ

ガラスの傷は専門補修業者に依頼

走行中、前方からの飛び石がフロントガラスに当たると、フロントウィンドウが傷つくことがあります。購入時にはフロントウィンドウに傷や欠け、ヒビ、その補修跡がないかを確認しましょう。ちなみにフロントウィンドウに傷があると、傷の程度にもよりますが車検には通りません。明確に「傷の大きさは何mm以下」といった基準はありませんが、運転席側フロントウィンドウに傷がある車両は避けるか、あるいは専門業者による補修作業が必要です。ただし中には補修が難しい傷もあり、その際はフロントウィンドウ全体を交換、ということになります。
ちなみに飛び石によるフロントウィンドウの傷は高速道路をよく走っていたクルマほど多く、ダメージも大きい傾向があるようです。

フロントウィンドウ

車検・点検シール

車検の有効年月を必ず確認

車検の有効期間はプライスボードに書かれていますが、フロントウィンドウに貼られている車検シール(検査標章)からも分かります。車検シールは車両への貼付が義務付けられていて、軽自動車が黄色、普通車が青色となっています。2017年1月からは、普通車の車検シールの大きさが軽自動車と同じになりました。車検シールの表(車外から見えるほう)には、和暦で有効期間の年月、裏面(車内から見えるほう)には「自動車検査証の有効期間の満了する日」が年月日で書かれています。車検シールの他に丸いシールも貼られていますが、こちらは車検とは別の定期点検を行った際に貼る「点検整備済ステッカー」です。表は次回の定期点検実施年月、裏は上から定期点検を実施した日、点検整備を行った認証工場の認証番号と事業者名、次回の定期点検実施年月日です。

車検シール 定期点検シール

室内全体

汚れだけでなくにおいもチェック

内装の汚れ、傷、においなどをチェックします。ハンドルやシートなど人が触れる箇所だけでなく、天井、メーター部分、ダッシュボードなど、普段クルマに乗る中で、頻繁に触れないと思われる箇所の汚れや傷もしっかり見ていきましょう。
ダッシュボードやセンターコンソールは、携帯フォルダやカーナビを取り付けた際の両面テープの跡やネジ穴がないかを確認しておきたいところです。またにおいから分かる情報として、喫煙の有無やペット乗車の有無が分かるほか、かつて冠水したことがある車両の場合、やはり室内に悪臭が付くことが知られています。

室内全体

フロントシート

実際に座ってチェックする

クルマのシートでもっとも使われる運転席を中心に見ていきましょう。チェックポイントはシート表皮の汚れ、におい、傷や破れ、縫い目のほつれ、日焼けによる退色、タバコで焦がした跡、シートのクッション材のヘタリなどです。運転席よりも使用頻度の少ない後席と比べることで傷み具合がわかります。ベンチシートの場合はアームレストの汚れとスムーズに格納できるかも見ておきましょう。シートカバーを着けていたクルマはシート表皮はきれいな状態ですが、他の内装との傷みや退色に差があります。ヘッドレストの高さ調整、リクライニングや位置調整はスムーズにできるのか、シートヒーターがあれば正常に作動するか、座り心地が好みに合うかも確認しましょう。シート背面は収納ポケットのたるみや後席に乗っていた人の足で傷ついていないかなどが確認のポイントです。

フロントシート

ラゲッジルーム

多少の傷は許容範囲内!

車内の小物入れの数や場所、後部座席のたたみ方や操作の仕方は車種それぞれ。まずは取扱説明書で確認しましょう。荷物の出し入れで傷つきやすいのはラゲッジルームの開口部周辺と荷台です。荷物をぶつけたり引きずった跡はないか、許容できる程度かを見ていきます。ラゲッジルームの奥側は荷崩れや大量の荷物を押し込んだ際に傷つけている場合があります。大きな荷物をロープなどで固定する際、固定用フックではない場所を使って傷つけたり変形させてないかなども調べます。ハイトワゴンの場合は自転車を積んで傷つけているかもしれません。ハンドルが当たる天井付近、ペダルが当たる側面などを確認してみましょう。

ラゲッジルーム

スペアタイヤ、ジャッキ工具

装備の有無を必ず確認

スペアタイヤまたはパンク修理キットの状態と車載工具が一式揃っているかを確認します。そのクルマが搭載しているのはスペアタイヤかパンク修理キットか、どこに収納されているかは取扱説明書で確認できます。標準装備はパンク修理キットでスペアタイヤはオプションという車種もあります。スペアタイヤは摩耗の状態、パンク修理キットは使用期限をチェックします。車載工具の収納場所とどのような工具で構成されているかも取扱説明書でわかります。スペアタイヤも車載工具も搭載義務はないのでなくても車検は通りますが、パンクをしたときに困ります。発炎筒(自動車用緊急保安炎筒)の有無と使用期限も併せて確認しておきましょう。発炎筒がないと車検は通らず、使用期限が過ぎている場合はいざ使おうとしたときに使えない状況になる恐れがあります。

スペアタイヤ、ジャッキ工具

エンジンルーム

とにかくボンネットを開けてみる

クルマの心臓部といえるエンジンルームはチェックすべきポイントがたくさんあります。ブレーキフルード、エンジンオイル、ウィンドウォッシャー液、冷却水などは、ほとんどの販売店が納車整備で交換や補充をしますが、量は適量か、漏れはないか等を確認します。点検記録簿(定期点検整備記録簿)を確認して、最後に交換した時期と品目が分かれば、今後乗り続ける上で、メンテナンスに役立ちます。
さらに、ぜひエンジンを自分でかけてみて、そのかかり具合からバッテリーが弱っていないかを判断したいところです。納車整備でバッテリーの充電や新品への交換を検討しましょう。ベルト類やホース類のひび割れ、液類の漏れはないかも確認したいところですが、エンジンルーム内に奥まっていてなかなか目視確認は難しいので、販売店スタッフに確認してもらうようにしましょう。

エンジンルーム

インパネまわり

動かせるスイッチはすべて動かしてみる

まずはインパネ(インストルメント・パネル)の傷や汚れを確認します。エンジンを始動させて、メーターが正常に動くか、インジケーターやメーター照明のランプは切れていないか、警告灯が点いていないかを確認します。電動ミラーやパワーウィンドウなどの電装系は、販売店スタッフに、どのスイッチが何の機能かを聞きながら、動かせるスイッチはすべて動かして確認してみましょう。候補の車種が絞り込めているなら、ダイハツのホームページからデジタル版の取扱説明書をダウンロードするのが良いでしょう。機能や操作方法を事前に確認しておけば、スムーズに現車チェックができます。

インパネ(インストゥルメントパネル)

エアコン/オーディオ

効き具合をチェック。オーディオも動作確認を

冷暖房の効き具合、出てくる風のにおいなどを確認します。暖房と冷房で熱を発生させる仕組みが異なるため、効かない原因も異なります。暖房はエンジン冷却水の熱を利用しているため、冷却系統の故障が原因になることがあります。冷房はコンプレッサーで圧縮した冷媒(エアコンガス)を利用しているため、エアコンガスの不足や漏れ、コンプレッサーの故障などがあります。エアコンガスの量が適切か、漏れはないか等を販売店に確認してもらいましょう。また、エアコンの制御系統の故障が原因の場合、冷暖房どちらにも影響します。においの原因は家庭用エアコンと同様、内部やフィルターの汚れです。内部の洗浄やフィルターの交換でかなり解消できるはずです。
次に、カーオーディオやカーナビが搭載されている場合は、これらもチェックします。純正品かアフターマーケット(後付け)品か、正常に作動するか、全てのスピーカーから音は出ているか等を順番に確認していきましょう。全てのスピーカーから音が出ていない場合は、断線やオーディオを交換した際の配線不良が疑われます。また、音量をあげて音割れがないかも確認しましょう。スピーカーのコーンは経年劣化により亀裂が入り、音割れしてきます。ちなみに、オーディオの音質を確認するときは、聞き慣れた曲をかけてみるのが最良です。いつも聴いているCDなどを持参し、他の候補車両のオーディオも同じ曲を使って比較すると聴き比べやすいはずです。またカーナビの場合、地図情報が古くなっている場合があります。地図更新は可能かどうかを販売店に確認しましょう。その他、取扱説明書の有無、アフターマーケット(後付け)品の場合は保証期間はいつまでかなども確認しておきましょう。

エアコン オーディオ

点検記録簿

車両の過去の履歴を把握する

点検記録簿(定期点検整備記録簿)には、そのクルマがこれまでに、いつ、どのような点検・整備を、どのようなお店で受けてきたかが記されています。そのクルマがどのように扱われてきたかが分かるメモ帳のようなものです。購入を検討している車両のコンディションを知るために、点検記録簿は必ず確認するようにしましょう。
点検記録簿が残っていない、あるいは一部しか記されていない、という車両は問題です。これまでの点検と整備の記録が確認できないばかりか、そのクルマを手放す際の査定価格にも悪影響を及ぼします。できる限り点検記録簿がきちんと保管されているクルマを選ぶようにしましょう。点検記録簿がない場合は、その理由を販売店に聞いてみましょう。

点検記録簿

エンジン始動

スタッフにお願いしてみましょう

まずエンジンをかけてもよいか、試乗できるかを販売店に確認しましょう。
エンジンの始動性(キュルキュル・・・となってすぐにエンジンが始動すればOK)を確認します。セルモーターを回す力が弱い場合はバッテリーの性能低下が考えられます。
その後、アイドリングは安定しているか、エンジンから異音はないか、排ガスの色やにおい、アクセルを踏み込んだときの吹け上がりはスムーズか、アクセル操作に対してタコメーター(エンジン回転速度計)の作動は正常か、試乗ではスピードメーターの作動は正常かをチェックします。
ちなみにエンジンの異音には、金属同士がぶつかるような音、こすれるような音があり、発生箇所や原因は様々です。気になる音があれば販売店に聞いてみましょう。
最後に排気ガスを確認します。においのない白い煙は水蒸気で、これは問題ありません。においのある白煙や黒煙の場合はエンジンの不調ですので、販売店に相談しましょう。

エンジン始動