ダイハツ中古車購入アドバイス モデル別チェックポイント 寒冷地仕様

寒冷地でも安定した走行性能を持ったモデルを選ぶなら・・・

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    寒冷地仕様車

【バッテリー】をチェック! 【バッテリー】をチェック!

バッテリー

低温下ではバッテリーの基本性能が低下するほか、エアコンやデフォッガーなどの使用頻度も高くなり、始動性が悪化するケースもあります。かつては寒冷地仕様車といえば、標準仕様よりも大容量のバッテリーが専用品として搭載されていました。しかし近年のモデルではアイドリングストップ機能の普及に伴い、最初から大容量タイプが搭載されている車両が少なくありません。中古車購入時にはバッテリー液量および状態、ターミナル部の緩みや腐食とともに、寒冷地で使用する場合は標準仕様よりも容量の大きなバッテリーが装着されているかを確認しましょう。

バッテリー

ワイパー

雪が頻繁に降るエリアでの運転が多い場合は、ワイパーも要チェックです。ワイパーは雨や雪を拭き取るゴムと、それをウィンドウに密着させるためのブレードで構成されています。雨用ワイパーの場合、ブレード可動部分が雪で凍結してしまうほか、ゴムが硬化し、うまく雪を拭き取れなくなってしまいますが、雪用ワイパーはブレードをゴムで覆うことで、可動部分の凍結を防止。ワイパーゴムも低温下でも固くなりにくい素材を用いることで、きれいに雪を拭き取ることができます。モデルの中には、寒冷地仕様としてワイパーモーターを強化したものもあります。また近年のモデルはワイパーが改良・強化されており、標準タイプのまま寒冷地でも使用できるタイプが主流となっています。

ワイパー

スターターモーター

寒冷地仕様ではバッテリーのサイズアップとともに、スターターモーターを強化することで良好な始動性を確保しています。スターターモーターには構造が簡単なプラネタリ式と高トルクのリダクション式がありますが、一般的に寒冷地仕様では後者が搭載されています。容量の大きなバッテリーであっても低温下では性能の低下は免れません。リダクション式であれば、低電圧でもスターターモーターを回すことができます。
またスターターモーターは耐久性に優れた部品ではありますが、アイドリングストップ車や短距離走行の繰り返しなど、使用環境によっては短い期間で故障が発生するケースもあります。中古車購入の際にはエンジン始動時にスターターモーターに異音がないかを確認しましょう。

リアデフォッガー

雨の日などに走行していると、ウィンドウガラスが曇って視界が悪くなることがあります。フロントガラスはエアコンを効かせることで対処できますが、リアガラスの曇りまでは除去できません。そんなときに役立つのがリアデフォッガーです。リアデフォッガーはリアウィンドウに電熱線を通すことでガラスを暖め、曇りを取り除きます。寒冷地仕様ではこのリアデフォッガーが強化されたものもあります。また断線などで正常に機能しないケースもあるので、購入時にはチェックしておきたいポイントです。

シートヒーター

寒冷地でなくとも、冬はクルマに乗り込むときの寒さが身にしみるもの。そんなときに活躍するのがシートヒーターです。エアコンはエンジン始動後、効きはじめるまでに時間がかかりますが、シートヒーターはエンジン始動直後から作動。また、エアコンと違って空気が乾燥することもないので、女性にもおすすめです。シートヒーターというと、高級車の装備といったイメージがありますが、寒冷地仕様車にもぜひ装備しておきたい機能です。装備の有無は確認しておきましょう。

シートヒーター

ヒーターリヤダクト

近年の軽自動車は室内空間も広くなり、快適性は大きく向上しましたが、それと引き換えに冷暖房効率はあまり良いとは言えません。特に冬場、ドライバー周辺はエアコンで快適な温度となっていても、後席乗員は寒さに震えていたということもよくあります。
ヒーターリヤダクトは前席下などに装備する後席用のヒーター吹き出し口。温風を送ることで、冷え込みがちな後席を温めます。また後席を同時に温めることで、エアコンによる車室内全体の暖房効率向上にも寄与します。後席によく人を乗せる人は要チェックの装備となります。

サブマフラー

やや聞き慣れない装備ですが、サブマフラーは寒冷地におすすめのアイテムです。エアコンの暖房は冷却水の熱で温風を出す仕組みですが、サブマフラーは排気ガスの熱を冷却水に回収し、素早くエンジンを暖気することで、暖房効率を向上させます。また、エアコンの多用などで悪化しがちな、冬期の燃費改善にも貢献します。装着の有無は販売店に聞いてみましょう。

アンダーボディ

雪道走行が多くなる寒冷地仕様では、エンジンルーム内への雪の侵入を防ぐため、アンダーカバーを装備しているクルマもあります。また、寒冷地での融雪剤を考慮し、ボディや下回りにアンダーコート処理を施しているものもあります。ボディ下部を覗いてみて、サビが出ていないかを確認してみましょう。

アンダーボディ